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逆算思考がカギ!定期テストで身につける学習計画力

中間テスト・期末テストは中学生・高校生にとって、学習の進捗を確認する大切なイベントです。ただ、これらの定期テストで伸ばすことができるのは「学力」だけではありません。

高校受験・大学受験に向けて大切な能力である「学習計画の作成・遂行」の能力を鍛える、これ以上ない場なのです。

各学年の1学期の期末テストは、その中でも特に良いトレーニングの場となります。親御さんが適切な声かけをし、「どのような勉強をすればよかった」をお子さんに考えるよう促すことで、「自分で勉強を進める力」を身につけていくことができるでしょう。

今回の記事では「定期テストの捉え方と活用の仕方」「お子さんが自分で勉強を進められるようになるための声かけのポイント」について解説します。


1学期の期末テストは学習計画のトレーニング

1学期のテストは対策が難しい

1学期の定期テストは、2学期、3学期のテストよりも対策が難しいケースが多くあります。それは、先生のテスト作成の傾向がわからないからです。

大学や高校の入試であれば、過去問から難易度や出題量、出題内容もある程度予測することができます。また、塾や予備校のテストも、かなりしっかりとテスト範囲や勉強すべき内容が予告される場合が多く「何を勉強すればよいかわからない」という状況にはなりづらくなっています。

ただ学校のテストでは、担当の先生が「変わったテスト」を作問する場合があります。「あんな問題が出されるとは思わなかった」というお子さんの感想を聞いたことのある親御さんも多いのではないでしょうか。

そのため、1学期の「科目の担当教師が変わって最初のテスト」では傾向がわからず、効果的な勉強がしづらいのです。

試験後に「どう勉強しておけば点が取れたか」を考えることが大切

1学期のテストは対策がしづらい。ただ、2学期から教材と問題を分析することにより対策を行っていくことができます。

1学期のテスト結果が返却されたタイミングで、お子さんが自分で「勉強方法の反省」「次に向けての勉強法の検討」をできるように促していけると良いでしょう。

お子さんに伝えてほしいのは、「どの教材をどう勉強していたら点が取れたか」という視点です。テスト問題だけを見るのではなく、「テスト問題と教材の両方を見比べる」「教材とテストを紐づける」のがポイントです。

教科書や問題集、プリントなどの教材の中で「どの演習をしていたら」「どこを覚えていたら」テストで点が取れたか、お子さんに考えてもらってみてください。もし難しければ「もしすべての教材を持ち込み可能であれば、どの問題が解けたかな?」と声かけしてあげるのもおすすめです。

まずはお子さんにお伝えして考えてもらった後、親御さんも一緒にチェックしてあげると良いでしょう。

このように考えた後、「このような勉強をしていれば」という内容を、2学期の内容に置き換えるのです。そうすれば、2学期の定期テストからは、効率的な学習を進めることができるようになると思います。

実際の反省ポイント例

ここからはテスト別に、親御さんがお子さんの立てた「来学期への勉強プラン」をチェックするためのポイント例をお伝えします。

教科書重視タイプ

先生によっては、学期中の授業内容とテストの内容がそこまで類似していない場合があります。たとえば、「授業は自作プリントや実験などを重視し、あまり教科書を使わない」、そして「定期試験は教科書を重視する形で作る」といったこともあります。

このような場合、テスト範囲として教科書や問題集のページ数が指定されています。そして、問題集の問題がそのままテストでも出題されているというケースも珍しくありません。

授業で使っていなくても、配布されている教材は一通りチェックするのがおすすめです。そして、「テストの内容との関連性はないか」「同じ問題はないか」お子さんと確認してみるとよいでしょう。

自作プリント・板書重視タイプ

「教科書重視タイプ」とは逆に、授業で使ったプリントや板書の内容を重視する先生もいます。このようなタイプの先生の場合は、前情報のない1学期のテストでは特に対策が難しい傾向があります。1学期の結果はそこまで気にせず、「2学期からしっかり準備できれば良い」と切り替えて臨むことが大切です。

プリントや板書の中でも「先生が何を求めているか」に注意するのがポイントです。

たとえば、理科や社会で「単語を覚える」ことを重視する先生もいれば、「用語の説明文や定義を覚える」ことを重視する先生もいます。数学なら「板書で出題した例題をそのままテストでも出す」という先生もいますし、国語では「板書で説明した『指示語』の内容」を出題するといった先生もいます。

「どう勉強しておけば点が取れたか」を考える上で、教科書を重視するタイプのテスト以上に細かい確認が必要となります。

しかしその分、先生の「こういった勉強をしてほしい」という意図が読み取る訓練には最適です。そして、その力は、「自分で目標のための学習内容を検討する」汎用的な力に繋がります。ぜひ、お子さんがチャレンジしていけるようにサポートしてあげてください。

まとめ

今回は、定期テストの捉え方と活用の仕方、お子さんが自分で勉強を進められるようになるための声かけのポイントについてお伝えしました。

目の前の定期テストの点数・順位を上げることも大切ですが、その先を見据え「お子さんが自分で勉強を進められる」状態を目指したサポートをしていけると良いでしょう。

執筆:杉本 啓太さん
家庭教師/家庭学習コンサルタント。
灘中高、東京大学を経て、外資コンサルティングファームに勤務。戦略コンサルタントと並行して、家庭教師として活動。その後、家庭教師として独立。2023年家庭学習コンサルティングを手掛ける株式会社ORA-Trio設立。
プロ家庭教師として、120人以上を指導。学科指導に加え、学習の計画策定・生徒の気質や性格面・親の関わり方など、抽象的な課題の対策立案・解決を得意とする。また、模試結果から子どもの癖・改善点を分析、アドバイスを行うサービスを展開。これまで250本以上の分析を実施し、成績向上・志望校合格に貢献する。

執筆・メディア出演
マイナビ「中学受験ナビ」連載
NewsPicks ビジネストーク番組OFFRECO など

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