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男の子のママ必見!将来を左右する子育てのポイントとは?

母親にとっての息子の存在は、娘の存在とは異なるのでしょうか。もちろん、個性や関係性は性別で区分されるものではありません。しかし、傾向として見てみれば、息子の方が放っておけないという声が多かったり、大きな期待を背負っていたり。

「母親と息子」の関係性の特徴気をつけたいポイントについて見ていきましょう。あくまで一つの「傾向」として、お読みいただければと思います。


娘と息子では、対応が異なるのはなぜ?

母親の対応が娘と息子で異なるとすれば、どのような要因が背景にあるのでしょうか。「社会に埋め込まれた要因」、「母親の心理的要因」、「子どもに内在された要因」から紐解いてみましょう。

社会的要因

明治時代以降始まった家父長制。第二次世界大戦後は原則として夫婦は平等になったものの、未だ「男の子だから社会で活躍してもらいたい、リーダーシップを発揮してほしい」という考え方が、一部には残っているようです。優しさや共感性を求める娘への期待とは異なる期待が、母親から息子に寄せられているかもしれません。

心理的要因

息子を理想の男性像とかぶせるのか、息子の熱狂的な応援団になっている母親を見かけることがあります。自分にないところが可愛くて仕方ない、予測不能の行動を取るので目が離せない、といった具合です。母親の心理的要因による、娘への対応との違いでしょう。

一方で、息子側は思春期の頃に、急に親との関わり方を変えてくることもあり、母親が混乱するケースも少なからずあるようです。

子どもに内在された要因

子どもの発達は個人に応じて異なりますが、男の子は一般的に女子に比べて言葉数が少ない、女子に比べて幼いといった傾向があるようです。

そうなると、失敗しないように…と母親の先回りが増えたり、母親の言葉数が多くなることも。このように男の子に内在化された傾向や特徴も、娘への対応との違いを生み出します。

母親による息子の子育てで気をつけたいポイント

過去、日本の社会には、性別による生き方や役割の違いがありましたが、私たちは今、真に男女が平等に生きる未来に向かっています。ここでは、母親による息子の子育てで気をつけたいポイントを3点にまとめます。

1.ステレオタイプで見ない

ステレオタイプとは、同じ属性のモノや人に対して、「皆そうだ」と捉えること。

・男の子だから泣いてはいけない。
・男の子だから理系に進むのがいい。
・男の子だから学歴は大切。

これらは、「男の子だから」というステレオタイプの典型です。子ども一人ひとりの主体性を尊重するためにも、配慮が必要があります。

また、「男の子だから」という親の言動は、子どもに性別役割分担意識を刷り込み、将来の職業選択や人間関係の形成に影響を及ぼしてしまうことにも。性別による不均衡を再生産しないためにも、ステレオタイプによる言動には注意をしましょう。


2.過干渉には要注意

確かに、幼いころはふざけてばかりで、手のかかる子だったのかもしれません。しかし、いつまでも同じ距離感でいると、子どもの自律が損なわれてしまいます

・宿題等の肩代わりをする。
・息子の人間関係に口出しをする。
・息子のことは何でも知っていたいと思う。

過干渉は百害あって一利なし。息子が自分で考えて、自ら行動する機会を奪わないよう、意識をしなければなりません。子どもの成長に、「5年後」「大学に入る頃」など、長期的なゴールを設けてみると、少しだけ過干渉から離れることができるでしょう。


3.思春期に備える

思春期の頃になると、男の子は母親との関わりを避けることが多々あります。もちろんこれは、大切な成長のプロセスであり、ネガティブに捉える必要はありません。そんな子どもの成長にブレーキをかけないためにも、今から備えておくことは大切です。

・子どもとの距離を少しずつ広げていく。
・「あなたはどう思う?」と子どもの意見を引き出す。
・息子のプライバシーを尊重する。

母と息子の関係は、思春期の頃に次のステージへと発展していきます。息子からの反応が変わったからといって、過度に心配したり、「嫌われた」と感傷的にならないようにしましょう。

同性の娘であっても、異性の息子であっても、大切なのは、子どもの気持ちやニーズを理解し、それに応じた対応することです。そのためにも、子どもをしっかり見ること、自分自身の思い込みに意識を向けていくことを大切にしてくださいね。

執筆:江藤 真規さん
株式会社サイタコーディネーション代表
中学受験の保護者の場「Talk Space」主宰
https://buqq6.hp.peraichi.com/talkspace
自身も子育て経験を持つ二児の母で、お子さんは姉妹共に東大現役合格
2010年より子育てコーチングスクールを主宰運営、 数多くの保護者の悩み相談に関わっている
2019年には文部科学省「男女共同参画推進のための学び・キャリア形成に関する有識者会議」の委員も務め、共働きに関する知見も深い


著書
『勉強ができる子の育て方』
『合格力コーチング』
『子どもを育てる魔法の言い換え辞典』
『母親が知らないとツライ「女の子」の育て方』

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