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共育ラボ ✕ 江藤真規さん

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#共育ラボ_子育て

誰かと「比べる」のはやめて!「自分を大切にできる子」を育む方法

「Aちゃんってすごいよね〜」 「Bくんは優秀だから、また1番だったそうね」 何気ないこれらの言葉は、子どもにどう届いているのでしょうか。 「あなたも、Cちゃんみたいに頑張った方がいいんじゃない?」 励ますつもりで放った言葉は、子どもに何を伝えているのでしょうか。「Dくんより良くできたね」は、本当に嬉しいのでしょうか。 子どもの周りには常に他人がいます。無意識に比較が始まってしまうかもしれません。しかし、そこは要注意。他人との比較が生み出す弊害を知り、「自分を大切にでき

要注意!親の一言で壊しかねない"子どもの人間関係"

「あの時、ママが言ったからそうしたのに…」 筆者が娘から言われてハッとした言葉です。自分には記憶がありません。親の一言は、自分が思っている以上に、子どもに大きな影響を与えていることに気付かされました。 それでも、子どもが人間関係に悩んでいたとしたら?悩ましい親の関与について考えていきましょう。 仲良し親子が増えている?「ママ、聞いて!彼氏と喧嘩しちゃったの…」 「お父さん、週末はランチに連れていって!」 親には何でも話す。親のことが大好き。こんな仲良し親子が増えている

「頑張りすぎ」が心配?子どもの「頑張る」を支える親の関わり

勉強も部活も何でも頑張る子ども。真面目で一生懸命な性格ゆえ、弛まぬ努力を重ねながら、次々と成果を出していきます。 ただ、本人のキャパシティを超えるほどに頑張っていたら。 楽しさどころか、苦しそうで辛そうにしていたら。 知らないうちに自分を追い込み、つぶれてしまわないようにするために、親には何ができるのかを考えていきましょう。 「頑張りすぎないで」は伝わらない「頑張りすぎないで」というこの言葉は、頑張りすぎの子どもには伝わりません。 「頑張る」背景には、子どもなりの理由

"個性"で片付けても大丈夫?「長続きしない子」に対する3つの仕掛けづくり

世の中は個性尊重の時代。 何をやっても、なかなか長続きしない我が子は、「好奇心旺盛で色々なことに興味を示す子」と捉えたい。好奇心旺盛だからこそ、多種多様な経験ができるという利点があることも知っている。 しかし、どこかに「一つのことに打ち込んでほしい」という願いが残っている。「大人になって苦労しないか」という不安も感じている。「長続きしない」状況にある子どもへの具体的な関わり方をご紹介します。 気になる個性でも放っておけばいいの?もちろん、子どもの個性は尊重すべきです。特

私の一言は大丈夫?親の「思い込み」による子どもへの影響とは

子どものために届けた「あなたにはこっちの方が合っている」という助言。本当に「そっち」の方が良いのでしょうか。 不安だと言う子どもに伝えた「大丈夫よ」という言葉。子どもはどんな気持ちで聞いているのでしょうか。 良かれと思って発しているその一言が、もしも子どもの可能性を狭めていたとしたら?そんなつもりはなかったのに、自分の言葉で子どもを傷つけているとしたら? 親から子への言葉は、「思い込み」により発動されることがよくあります。「思い込み」自体は悪いものではありませんが、その

反抗期の子に"気づき"を与える言葉かけ7選

親にはツライ子どもの反抗期。しかし、もっと困っているのは子どもかもしれません。 こじらせずに反抗期を超え、新たな親子関係を迎えるために、家庭でできることを考えていきましょう。モヤモヤを脱するためには、出口が必要です。 今回は子どもに気づきを与える言葉かけ7選をご紹介します。  反抗期の子どもの様相反抗期には、第一次反抗期(自分でやりたいという自己主張が生まれる2〜3歳ころ)と、第二次反抗期(自立心が芽生え、自分の価値観を確立していく時期)があります。 特に第二次反抗期

後から表れる過干渉の弊害〜過干渉から離れる3つのコツ〜

「子どもの時間の使い方に口出しする」 「子どもの人間関係に助言する」 「子どもの机の中やスマホを覗いてしまう」 これって、もしかしたら過干渉?  「放っておいたら大変なことになるので、気づかせないと」   「育ちの環境を整えるのは親の仕事でしょ?」 「悪い習慣は早めに摘み取っておかないと」 もちろん、親側には「それなりの理由」があるのですが、子どもは日々成長する主体です。行き過ぎた援助や、子どものプライバシーを踏みにじる可能性のある行為は、成長の機会を狭めてしまう過干渉

テストの結果にどう声かけする?子どもの心を動かすシンプルな言葉5選

まず目に入るのは点数。次に、自分が期待していた点数との比較が始まり、「よかった!」「駄目だった」という判断が下ります。心から応援しているわが子だから、こういった気持ちになってしまうのは避けられないこと。 しかし、自分が感じたことを、即座に言動として子どもに伝えるのは、できる限り避けたいものです。思うようにならなかった結果に対して、「こんな点数とってどうするの」と言うのはもちろん、「よくできた!」と言い過ぎることも。 子どもの心は言葉で動きます。テストの結果に親はどう対応す

「学校に行きたくない」と言われたら…

「学校に行きたくない…」 できれば聞きたくなかったこの言葉は、ある日突然聞こえてきます。 「もしや…」 不登校児童生徒数が年々増え続けている事実が、親の不安を掻き立てます。 文部科学省のデータによれば、令和4年度の小・中学生の不登校児童生徒数は299,048人と過去最多。前年度からは54,108人の増加(前年度22.1%増)と、想像を超える勢いです。 もはや「特別なこと」ではなくなった子どもの不登校。個人の問題を超え、社会の課題をあぶり出している現象と言っても過言で

新年度に必見!進級・進学をチャンスにする"3つの工夫"

昨日と今日。たった一日では何も変わらないのに、進級・進学が絡むと、たった一日が大きな違いを生み出します。 昨日まで小学生だったのに、今日から中学生。 昨日まで2年生だったのに、今日から最終学年。 意識が大きく変化するのが、環境が変わるタイミング。しかし、ここぞとばかりに親の期待値が高まり過ぎてしまうと、子どもがストレスを抱えてしまうことも。 節目を上手に活用するための親の関わり、言葉かけについて考えていきましょう。 期待と不安が交差する「新しい環境」緊張とともにスター

「子どもの主体性」というジレンマ―子育て家庭へ届けたい3つの処方箋

見通しの立たない未来社会を生きるにあたって、広くその重要性が言われている「子どもの主体性」。誰かが敷いたレールを歩むのではなく、自分で考え自らの人生を切り開く姿勢はとても重要です。 主体的に行動する力は確実に必要であり、子育てにおいても意識しているご家庭は、増加の傾向にあるようです。 しかし、忙しい日常を、子どもの気持ちだけですすめることは難しく、結局は親が決めてしまったり、強いてしまったり。特に勉強が絡んでくると、主体性の追求に揺らぎが出てきてしまうこともあります。

子どもは変わる!やる気を引き出すコーチング4つのステップ

あの子がやる気を出している姿など、いつから見てないだろう。小さいころは、あんなに楽しく勉強していたのに。どうして意欲がなくなり、勉強から逃避するようになってしまったのだろう。 もしかしたら学校が合っていなかった?先生との相性? Aちゃんの影響かもしれない。いや、きっと私のせいだ。私が忙しすぎて、勉強を見てあげられなかったからだ。 心の中で、負の連鎖が始まります。 「やる気がない」と決めつける前にやるべきこと常にやる気に満ち溢れ、高みを目指して頑張っている子。これが親の期

伸びる子は「自己肯定感」が違う―親の関わりが決める

もう、聞き飽きた言葉かもしれませんが、あえてお伝えします。 「どれだけ知っているか」より「知識をどう使えるか」 これがこれからの社会で「人間」に求められる力です。 しかし、今一つわからないのが、「どう使うか」につながる力を育む具体的取り組みです。しかも、基盤となる学習を、ある意味"やらせながら"。 「未来社会の予想よりも、今何をすればいいのかを教えて欲しい!」 これが、子育て家庭のリアルなニーズと感じます。 専門家の言う通り「子育てには正解がない」のですが、それでも子

中学生の子に親が「勉強しなさい」と言ってはいけない理由

「あなたのために言ってあげているのよ」 確かにそうなのです。 放っておけばいいのに、あなたが大切だから、あなたのために教えてあげているのです。勉強がどれだけ大切かということを。 しかし、親の声は子どもが成長するにつれ、徐々に行き場を失ってしまいます。特に思春期には。中学生の子育てについて考えていきましょう。 コミュニケーションは「相手に伝わったこと」がゴール親「勉強しなさい」 子「わかってる」 親「早くしなさい」 子「わかっているって!もう少ししたらやる」 親「まだやっ