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今日からできる!授業を理解・定着する予習&復習のススメ

学校での勉強において、「授業で理解できない」「理解力がないから?」「わかったような気はしたけど、テストではできなかった」など様々な悩みがあると思います。このような悩みは、予習と復習を効果的に行うことで解決できる場合があります。

予習は新しい授業内容に触れる前に事前に学習し、授業中の理解を助けることができます。一方、復習は授業後に学んだ内容を定着させるために重要です。復習の取り組み方によって、定期テストや模試などへの取り組みやすさも変わってくるでしょう。

今回の記事では、学校の学習内容の予習/復習で得られる効果、そして実際に行うときのポイントについて解説していきます。


学校の勉強―予習のポイント

1.予習の効果とは

予習の効果として大きく以下の2つの点を挙げることができます。

  1. 授業中の理解度を高めることができる

  2. 演習の時間を確保しやすくなる

1についてはイメージしやすいかもしれません。学校の授業で新しい単元を学ぶとき、「先生の説明が早すぎたり、途中の解説が省略されてしまったりして、理解できなかった」という声はよく聞きます。

予習を行っておくことで、授業中の理解をしやすくすることができます。また、事前に予習を行ったときに「ここがわからない」と自信のない部分を絞っておくことで、授業での先生の解説に集中しやすくなります。

また、2について。学校の学習の多くは「新しいことを習う→宿題やテストまでの課題で演習を行う」といった流れで進むと思います。

ただ、カリキュラムの進み方やテスト日程などによって、この「演習」の期間が十分に取れないケースもあります。もしかしたら、テスト前や課題の提出期限の直前に焦って徹夜で仕上げた…という方もいるかもしれません。

予習をすることで、学校で習う前でも一部の演習に取り組み始めることができます。「学校の解説が終わった後でないと演習を開始できない」といった制約がなくなるため、自身で無理ないスケジュールを立てて進めることができます。

2.予習のタイミングとやり方

基本的には、学校で当該単元を行う少し前に予習するのがおすすめです。土日などに翌週の内容を予習する、といった形で進められるとよいでしょう。

もし学期中に行うのが難しければ「夏休みに2学期の内容を予習する」「冬休みに3学期の内容を予習する」といった形で、長期休暇を使うのもおすすめです。次の学期にどのようにカリキュラムが進むか、先生に確認しておきましょう。

やり方については、まずは教科書などを使い、基本的な内容を理解するところから始めましょう。焦ってしまい、理解不足の状態で難易度の高い問題に着手するのは禁物です。もし理解ができない部分があれば、「ここは授業で理解しよう」と目印をつけておくとよいですね。

予習で完全に理解できればそれに越したことはありませんが、その後の学校の授業があることも忘れずに。理解できている部分と予習では理解できなかった部分を切り分け、授業で集中すべきポイントを明確にするのが大切です。それだけでも十分に予習の効果は得られますよ。

学校の勉強―復習のポイント

1.復習の効果とは

復習の効果は「学習したことの定着」が挙げられます。

特に解説を見る・聞くなどインプット中心の学習は、一度理解したとしてもすぐに忘れてしまいがちです。自分で書く・言葉を発するなど、アウトプットすることで理解したことを再度確認し、定着を進めることができます。

また、上記のような形で復習してみると「あれ、これどうやるんだっけ?」とうまくいけないケースがあります。つまり「理解したつもりが実は理解不足である部分」の発見にも役立つということです。

2.復習のタイミングとやり方

復習の適切なタイミングは人によって異なります。習ったことを忘れやすい人は、授業の直後がよいでしょう。逆にある程度時間が経っても覚えていられる人は、1週間分や1か月分をまとめて復習でも大丈夫です。

いずれにしても「授業の内容を完全に覚えているわけではないが、完全に忘れてしまってもいない」といったタイミングがおすすめです。

また、定期テスト対策という観点から考えると、テストの直前(1週間前が目安)までには、各学習内容を復習できている方がよいでしょう。「復習の効果」でも書いたように、復習することにより「理解したつもりが実は理解不足である部分」を発見することができます。このような理解不足の部分を、テスト直前に発見してしまうと、さすがに慌ててしまいますね。

テスト1週間くらい前までには理解不足となっている箇所の洗い出しは完了しておきたいところです。そして、テスト直前には「最終確認」「テストの場で解けるようにするための定着」に集中できるようにしておけると、安心してテストに臨むことができるでしょう。

まとめ

今回は学校の勉強の予習・復習のポイントについてお伝えしました。学習の流れをあらためてまとめると、以下のようになります。

  1. 予習することで理解が難しい部分を明確化する

  2. 学校の授業で理解を完成させる

  3. 復習することで定着を進めつつ、理解不足の洗い出しも行う

  4. 最終確認を行った上でテストに臨む

予習・復習を効果的に行うためには、まず予習・復習の目的と効果を理解・意識しておくことが大切です。その上で、上記のような流れで取り組むことができれば、スムーズに学習を進めることができるでしょう。

執筆:杉本 啓太さん
家庭教師/家庭学習コンサルタント。
灘中高、東京大学を経て、外資コンサルティングファームに勤務。戦略コンサルタントと並行して、家庭教師として活動。その後、家庭教師として独立。2023年家庭学習コンサルティングを手掛ける株式会社ORA-Trio設立。
プロ家庭教師として、120人以上を指導。学科指導に加え、学習の計画策定・生徒の気質や性格面・親の関わり方など、抽象的な課題の対策立案・解決を得意とする。また、模試結果から子どもの癖・改善点を分析、アドバイスを行うサービスを展開。これまで250本以上の分析を実施し、成績向上・志望校合格に貢献する。
執筆・メディア出演
マイナビ「中学受験ナビ」連載
NewsPicks ビジネストーク番組OFFRECO など

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