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子どもが本好きに!読書習慣を育むたった5つの方法

「うちの子はYouTubeやゲームばかりで…」
「本を買ってあげても全然読んでくれない…」
「ついイラっとして本を読みなさい!と怒鳴ってしまった…」

どうしたら子どもは本を読んでくれるのだろう…と悩む親は多いのではないでしょうか。

読書には想像力や語彙力の獲得、集中力や読解力が育めるなど、さまざまな教育的メリットがあります。

読書はやらないよりもやった方が良い、それは明白な真実です。
ただどれだけ読書のメリットを伝えても、子どもは本を読むようになりません。

子どもが本を好きになるためには、親のアプローチにちょっとした工夫が必要なんです。

この記事ではその工夫を5つのステップで解説。
本嫌いのお子さんでも、自然と読書習慣を身につけられるようになるかもしれません。


ステップ1.読書をするメリットって何?

そもそも、なぜ子どもに本を読んでほしいと思うのでしょうか。

  1. テストや受験で困らないように、読解力をつけてほしい

  2. 知識や語彙力の獲得、想像力を育んでほしい

  3. 本を読むことで世界を広げてほしい

教育的観点から考えて、読書には上記のようなメリットがあると考えているからではないでしょうか。

ただし、子どもを読書好きにさせたいのであれば、これらを同時に得ようとしてはいけません。
なぜなら、本を読まない子どもを育ててしまう可能性があるからです。

例えば1の目的で、難易度の高い本を読むことは、子どもにとって楽しいことにはなりません。それはあくまでも勉強の一環として、アプローチすべき事柄です。

読書が趣味の大人でも、難しい本を読むのが好きなんだ、という人は少ないですよね。自分にとって楽しい、興味があるなどの要素がある本を選んでいるはずです。

一方、2の知識や語彙力の獲得、想像力を育むことは難しい本ではなくても、絵本や漫画でも達成することができます。

両方のメリットを同時に得ようとして、子どもにとってハードルの高い本を与えてませんか。大人でも難解で分厚い本を上司から強制されたら頭が痛くなりますよね…。

子どもに読書習慣を身につけさせるためには、子どもにとって本を読むことが楽しいことになる必要があります。

読書が習慣化すれば、2の要素は自然と育まれますし、そのうち読む本のレベルも上がっていくでしょう。そしてそれを通じて、3の領域へと進んでいくことでしょう。

ステップ2.進んで本を読むようになるには?

暇さえあればゲームやYouTube…、どうしたらその時間を読書に費やしてくれるようになるのでしょうか。

それには子どもが思わず「読みたい!」と思う本を与えることが重要です。
まずはお子さんと一緒に書店に行き、自由に本を選ばせてみましょう。

その際のルールは、お子さんがどのような本を選んでも、否定しないことです。

漫画でも、絵ばかりの本でも、ゲームの攻略本でも気前良く買ってあげてください。

漫画でも攻略本でもまったく本を読まないよりはずっと良いです。
知らない言葉や漢字に触れて、主人公の気持ちに寄り添い、さまざまな感情が育まれるでしょう。

書店が子どもにとって楽しいものを買ってもらえる場所になれば、子どもと本の距離は近くなります。
毎日活字に触れていれば文字を読んでも目がチカチカしたり、眠くなりません。

本といういつでも遊び相手になってくれる友達を、子どもが好きになってくれるようにアプローチするのが重要です。
まずは気の合う友達を見つけるように、子どもが好きな本を一緒に探しましょう。

ステップ3.読書の幅を広げたいときには?

とはいえ勉強と関係のない漫画ばかり買わされて、モヤモヤする保護者さんの気持ちもわかります。

どうしたら親が読んでほしい本を手にとってくれるようになるのでしょうか。

そのようなときは知識や教養が得られる本で、子どもにとってハードルの低いものを選ぶのがおすすめです。

例えば社会や理科の知識を得られるような学習漫画は多く出版されています。漫画であっても夢中になって何度も読めば、知識を獲得するという目標を達成可能です。

もし漫画ではない本を読んでほしいという思いがあれば、アニメやゲームのストーリーを小説にした児童書もあります。
文章が多く、絵がなくても、自分の興味がある分野であれば楽しく読めるでしょう。

読書を習慣化するためには本はあくまでも娯楽という立ち位置でなければいけません。
また、必ずしも難しい本の方が読書のメリットが高まるとも言えないです。

子どもが楽しんで視野を広げられるような本を与えてみましょう。

ステップ4.それでも本を読まない場合は?

子どもにとってハードルの低い本を選んだけれども、やっぱり子どもが本を読まない。そのような事態も起こりえると思います。
その場合はどうしたら良いでしょうか。

子どもが進んで本を読まないのには、何かしら理由があるはずです。
例えば、難しそうに感じている、面白いと思えない、などが考えられます。

そのようなときは、読み聞かせがおすすめです。
なぜなら子どもが自分で読む、という負担を減らした上で、その本の面白さを伝えられるからです。

最近は伝記や名作を10分間で読めるように要約した本が出版されています。
子どもが読むのに負担がない分量なので、寝る前などの読み聞かせにもぴったりでしょう。

また、教養が身につくクイズ本で問題を出し合えば、親子で盛り上がりながら読書をすることが可能です。

子どもにとって興味が持てなかった本も、親と一緒に読むうちに知識が身につき、手に取りやすい本に変わります。いずれは1人で読めるようになるでしょう。

読み聞かせても関心を示さない時は、無理して読まなくて大丈夫です。
そういう本だってあります。子どもが興味を向ける本を読むようにしましょう。

読みたくない本を無理に読ませて本嫌いにさせるより、子どもが読みたい本に毎日触れる方がずっと良いです。

ステップ5.受験を意識した本も読むべき?

子どもが興味を持たないけれども、テストや受験で出てくる本もやっぱり読んだ方が良いのではないか。そういう思いが捨てきれない方もいるでしょう。

子どもが楽しんで読めるのであれば、読んで損はないと思います。
読みなれた文章がテストで出題されれば、安心にもつながるはずです。

ただ、読んだことがある文章だからといって、問題の正答率が高まるとは言えません。なぜなら読書と長文読解で点数を獲得する技術は別ものだからです。

読書は楽しいことという立ち位置である方が習慣化しやすく、メリットを十分に受けられる可能性が高まります。

難易度の高い文章は勉強の中で触れることで、読解に慣れていくのが良いでしょう。

まとめ

皆さんご自身は本を読んでいますか。
子どもが◯◯しないと悩むとき、親自身が◯◯していないケースが多いです。

親が楽しそうに読書をする姿を子どもに見せる。
それは子どもを読書好きにするための一番の近道だったりします。

1日20分でも子どもと一緒に読書をする時間を作ってみてください。
親が楽しそうに読書をする環境は、子どもが本を好きになるきっかけの1つに必ずなりますよ。

また、読書を習慣化するために、子どもにとって読書が娯楽になるよう心がけましょう。

普段から文字を読んでいない子が、いきなり難しい本を読むことはできません。読める本のレベルは年齢ごとに決まっているのではなく、子どもによって異なります。

まったく本を読まなかったお子さんが、タブレットを置いて夢中で本を読む。それだけで素敵じゃないですか!

ゲームをクリアしたい一心で読んだ攻略本を通して、難しい漢字を覚えることができた。これだって子どもにとっては成長の1つです。

今回紹介した5つのステップを大切に、お子さんに合った本を与えれば、お子さんにとって本は楽しい存在になってくれるはずですよ。