親が◯◯では子どもはスマホ依存から抜け出せない!
「またスマホばかり触って!」
「スマホを触っている時間があるなら勉強すれば?」
多くの親はこう思っているでしょうね。毎日子どもにこう言っている方もいるでしょう。もっと勉強や家族との時間との切り替えをはっきりしてほしいですよね。怒ってしまうと、逆に反抗的な態度を取るし…。
この記事ではどうすれば子どもがスマホ依存から抜け出せるか、依存にならないで済むかを解説しています。悩める親御さんはぜひ読んでくださいね。
スマホ依存はスマホを取り上げてもムダ
子どもが勉強もせずスマホばかり触っていると、まずほとんどの親は「もう、取り上げるよ!」となり、実際に取り上げてしまいますよね。
実はスマホを取り上げても効果はありません。
取り上げたからといって、「じゃあ勉強する」とは残念ながらなりません。では、どうすればスマホ依存から抜け出せるのでしょうか。
スマホは悪影響を与えるのか?
今や小中学生にとってもスマホは必需品。しかし、それを通り越して、子どもがスマホ依存になってしまう。それを「スマホが悪い」「スマホを持っているからだ」とつい考えてしまいますが、本当にそうなのでしょうか。
決してスマホが悪いわけではありません。
実際にスマホを持っていても依存せずに、上手にスマホと付き合っている子どももいます。スマホ依存になるということは、子どもがスマホを触るしかないような状況になっているのではないでしょうか。
親が口うるさく怒ってばかりいると、嫌気がさして自分の部屋にこもってしまう、つまり一人になってスマホを触ってしまう
せっかく家族でリビングにいても、親がスマホを触っているから子どももスマホに夢中になる
これといってやりたいこともないのでスマホを触る
このように、スマホが悪いのではなく、スマホを触るような状況を周囲が作っているといえます。今一度、親もスマホ依存になっていないか、ガミガミ言って子どもを追いやっていないか思い返してみましょう。
使用禁止は逆効果
スマホの使用禁止はまったく逆効果です。
上でも述べたように、部活や塾の連絡のためにスマホが必要な時代となり、さらにはスマホひとつで周りの人とつながっています。つまり、子どもは友達ともスマホで常につながっています。
LINEで、Instagramで、TikTokで、友達と常につながっている状態。これは子どもにとっては嬉しい状態であり、つながっていることで安心感も得られるのでしょう。
その大切なスマホを禁止されたり取り上げられたときには、子どもはストレスと不安を抱えることになり、逆にスマホに対する執着心を持たせることになります。
子どもの意見を聞いてみる
親が一方的に説教する前に、まず子どもの意見を聞きましょう。
これは、別に子どもの言いなりになるわけではありません。先に親が一方的に意見を言ってしまうと、子どもは委縮して本当に言いたいことが言えなくなってしまいます。
子どもが何を思っているのか知りたければ、まず子どもの意見を徹底的に聞きましょう。
穏やかに話し合ってルールを決める
どこの家庭でもよくされているのは「ルールを決める」ことでしょう。ルールの例としては次のようなものが考えられます。
使用時間を決める
必ずリビングで使用する
夜10時以降は親に預ける
約束したことを終わらせるまでは使用しない
大切なのはこのルール自体ではなく、ルールの決め方です。まず、ルールを決めるときは子どもにルールの案を考えさせましょう。そして、最後は子どもに決断させてください。「自分で決めた」プロセスが大事です。親が一方的に決めないようにしましょう。
もちろんルールを破った時のペナルティも決めなくてはいけません。実際に子どもがルールを破った時には、親も面倒くさがらずにきっちりペナルティを実行しましょう。
しかし、最も大切なことは、「ルールを破って親が悲しむ顔を見たくない」と子どもが感じるような親子関係を築くことでしょう。
スマホより魅力的なものを見つける
ペナルティもルールもなしに、気持ちよく子どもが自分からスマホに依存しなくなるようにするには、スマホより魅力的なことや楽しいことを見つけることが一番です。
どのようにすればスマホより魅力的なものが見つかるのでしょうか。
将来の目標を見つける
趣味や将来の目標になるものを見つけたいですよね。
もちろん「スマホより夢中になるもの」が勉強であれば、親としてはこんなに有り難いことはありません。いえ、何も直接勉強でなくてもよいのです。医者になりたい、消防士になりたい、何でもよいのです。
テレビの医者のドラマを見ていてそう思うこともあるでしょう。いろいろなきっかけで目標と出会うことがあります。講演会やイベントに連れていく、子どもが中心になって家族旅行を企画する、親の仕事について話すなど…、親は少しでも子どもが目標と出会えるように手助けをしてあげたいものです。
テレビを一緒に見ていても、親は黙ってスマホを触りながら見るのではなく、その内容について子どもと会話をしながら見る。きっと子どもの中では、今までにはなかった世界が広がっていくはずです。
じゃあ、それになりたいためには何をしたら良いか一緒に話し合ってあげるとよいでしょう。今や情報源はスマホから手に入れる時代ですから、目標のためにスマホを使用することは良いことです。「自分を高めるためにはスマホは最強の味方になる」、そんなスマホの使い方がわかることも大きな成長になるでしょう。スマホを使って効率的な勉強のやり方、計画のやり方を調べる、なんていうこともいいですよね。
家庭の雰囲気は楽しい?
家族みんなで楽しく会話ができていますか?
親が愚痴を言ったり文句を言ったりしていませんか?
家庭の雰囲気は子どもにとってとても大切です。精神的な安定をもたらすのはもちろんですが、今回のスマホ依存にも大きな影響を与えます。家庭の雰囲気が楽しいと、スマホを一人で触っているよりも家族と過ごすことの方が楽しいと思えるようにもなります。
急に絵に描いたような楽しい家庭にしようと思っても無理があります。できていないと思った方は、少しの会話、小さな態度からでよいので、まずは親の姿勢から少しずつ変えていけるといいですね。
まとめ
ほとんどの親が抱えているであろう「子どものスマホ依存問題」。
スマホを取り上げて解決するものではありません。いかに子どもが「スマホを触るしかない」という状況を作らないようにするか。これが親ができることです。
今一度家庭を振り返ってみましょう。そして子どもと対話をしましょう、あきらめずに。きっとスマホとうまく付き合えるようになるはずです。